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ブラジルのスラム街「ファベーラ」が新型コロナウィルスで緊急事態!?

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全国に出された緊急事態宣言は5月20日現在、東京を含む9都道府県でいまだ解除されるに至っていない。しかし、感染者数のピークアウトが見えてきた

アメリカ国内で確認された感染者は1,417,889人。亡くなった人は85,906人。いずれも世界の国や地域別で最も多くなっています。心が痛くなるような数字ですが、感染者が増加するスピードは、一時に比べて鈍ってきている

 
 

ヨーロッパでは、少しずつロックダウン(都市封鎖)が緩和されている。スイスでも、6週間経った4月下旬に園芸店など一部の商店が再開

 

増加し続けているのがブラジルだ!?

ブラジルが19日に発表した新型コロナウイルスの新たな感染者数と死者数は過去最多となり、世界の新たな感染の中心地となっている

ブラジルで19日、新型コロナウイルス感染症による死者が1179人増加し、1日当たりの死者としては過去最多

 
 

こうした中、トランプ米大統領は、ブラジルからの渡航禁止を検討していることを明らかにした

 

感染者数では世界3位に浮上した!?

 

累積感染者数も前日より1万7408人増えた27万1628人となり、英国(25万138人)を抜いて米国(152万5367人)・ロシア(29万9941人)に続き世界3位

ブラジルは現在、新型コロナウイルス感染拡大が世界で最も速く広がっているホットスポットで、過去1週間の世界の新規感染例の13%を占めている

 
 

これで、死者総数は1万7971人、感染者総数は27万1628人

 

医療崩壊寸前という報道も!?

 

ブラジル最大の都市サンパウロが、新型コロナウイルスの感染拡大で医療崩壊の危機に直面している

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないブラジルの医療システムが崩壊の瀬戸際に立たされている

 
 

ボルソナロ大統領は経済活動を優先する姿勢を崩していません。先月、自身と対立していた保健相を解任し、さらに15日には後任の保健相が辞任しました。医療崩壊の懸念が高まるなか、混乱が広がっています

 

ネットの声は!?

そして、Twitterに入る度にブラジルの現状情報が入ってきてゲ ンナリする…。とうとう世界3位です。

今は新興国での感染拡大が一番深刻だと思うので、ブラジルの現状調べてたんですけど、結構地獄ですよね… 「今日だけで50人埋めた」 ブラジル、コロナ死者1万人:

 

封じ込めを放棄したブラジルの現状を見れば、日本は緊急事態宣言を出すべきじゃなかったって言ってる知識人の意見には到底賛同できぬでござるよ

 

ブラジルで最もコロナ感染が広がっているのが「ファベーラ」というスラム街!

ファヴェーラ(ファヴェラ、葡: favela)は、ブラジルにおいてスラムや貧民街を指す言葉

激しい銃撃戦、垂れ流しの汚水、麻薬密売人のところに武装警官のガサ入れ──。そんなカオスが日常茶飯事

 
 

ブラジルでは、「ファベーラ」と呼ばれる貧困地区に感染が集中していて、ここに住む人たちが政府に救済を訴えてデモを行いました

 

「ファベーラ」に感染が拡大してる原因は!?

 

密集した住宅に加え、一部屋に大勢が寝泊まりしている事からクラスター感染の危険性が大きく、また、おしゃべり好きで、楽観的な国民性もあってか自粛が徹底されていない

カオスが日常茶飯事のところで、「ソーシャル・ディスタンス」を保てと言われても、と住民たちは頭を抱えている─

 
 

「ファベーラ」と呼ばれる貧困地区に少なくとも1300万人が暮らしているとされ、ここでの感染をいかに食い止めるかが大きな課題

 

独自の対策をしている住民もいる!?

 

ブラジル最大の都市サンパウロの中心部にあるファベーラの住民、およそ500人が、政府に救済を訴えて街頭でデモを行いました

サンパウロ市周辺で2番目に大きいファベーラのパライゾーポリスの住民たちは、政府の支援なしでコロナ対策を工面している

 
 

当局の権限が及ばない無法地帯のため、地域を牛耳るギャングや、あるいはそれに対抗する民兵団が、感染拡大防止のため自主的に住民に外出禁止命令を出している

 

ここにも経済格差が!?

ブラジルの感染は、生活格差によって拡大している。貧困層の居住区ファベーラが、その温床となっているのだ。衛生状態、食料確保などに恵まれない貧困層は、検査や治療を受ける機会がないか、あっても行かないという。ホームレスの死はカウントされていないようだ。

新型コロナ感染第三位になったブラジル、感染拡大が深刻なのが低所得者の生活する密集した貧民窟(ファベーラ)らしく、やはり深刻な経済格差を抱える国ほど感染拡大する傾向にあり、格差を抱える国が目を背け続けてきた社会の歪みが表面化しているなという

 

 

サンパウロ市内の地区別のCOVID-19死者数の色分け地図。ファベーラや、その住み替え用に整備された集合住宅の多い地区では10倍にまで死亡リスクが増大するなど格差が見られるという。この街に住んで長いけど、ファベーラの位置をここまで明確に市役所が示したのは初めて見た。地図上の黒点がそれ。

新型コロナで中南米ではインフラ不足や格差が浮き彫りに。ブラジルではファベーラやアマゾンで感染拡大が進んでおり、エクアドルでは行き場を失った遺体が路上に放置される事態が発生。生活のために隔離措置を守らない人も多く、感染ルートや規模を把握できていない。 

 

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