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[その知らざれる真実] 動物ふれあいカフェの裏側に迫る!?

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

犬猫以外にもさまざまな動物と触れ合える「動物カフェ」が、ここ数年で急激に増えてきている。

実はその裏側では動物たちに多大な負担がかかっていた。触れ合うことで“癒され”ていたのは、人間ばかりだったのだ。

カワウソ、ハリネズミ、チンチラ、モモンガ、フクロウ、ヘビ、etc。

人間に触られることに慣れていない動物たちも「動物カフェ」では触ることができる。

 

フクロウカフェの登場だったのですが!?

 

癒しの効果がある、と人気の、フクロウカフェ。12年に都内でフクロウを扱う店が登場して以来、ここ数年で全国的に増加している。

数か月前まで、フクロウカフェの店員として働いていたAさんは、「フクロウが好きで働き始めたんですが、いたたまれなくて辞めてしまいました」と語る。

 

「私の働いていた店では、フクロウたちがおよそ30センチ間隔で密集したまま、足をひもで固定されて飛べない状態になっていました。

お客さんが代わる代わるやってきて触ったり至近距離で写真を撮ったりするのも、相当なストレスがかかっていると思います」

 

「室温は人間に合わせているので、シベリアなど寒冷地のフクロウには暑すぎる環境です。でも、水をやるのは「糞尿が増える」との理由で禁止されているのです。

喉が渇いてるしぐさを見せたら、霧吹きで5回水を吹きかけるというルール。また、フクロウにとっては、人間に合わせた部屋の明るさはまぶしすぎるし、聞こえる音も大音量だったと思います」

 

病気にかかり、死んでしまうフクロウも多数!

そんな環境で暮らしていると、病気にかかるフクロウも増えてくる。

「病気になっても放置です。私の店では月1くらいで、落ちて(死ぬこと)いました。

 

お客さんに「〇〇ちゃんはどうしたの?」と聞かれると「お迎えがきました」と、売れて飼い主が見つかったかのような表現をするように指導されていました。

実際は、ほとんどが“天国からのお迎え”でしたが、。お客さんの多くは、飼えないからこそ触れ合いに来ているのだと思います。

 

値段は小型が30万円、中型が45万円、大型が80万~120万ほどで、売れるのは1年に1~2羽くらいでした」

都内のフクロウカフェを調査した「アニマルライツセンター」の岡田千尋代表理事はこう語る。

 

「調査の結果、どのフクロウカフェの程度の差はあれ、個体に大きな負担を強いていることに変わりないということがわかりました。

閉店後も繋ぎっぱなしの店が多く、一時的に廊下で飛ばすなどしている店もありますが、運動量が足りずに筋肉が落ち、多くのフクロウが不健康になっていきます。」

 

野生と違う環境で心身を病むカワウソも

 

最近のブームで、カワウソカフェも急増中。カワウソカフェ元店員のCさんはこう告愛する。

「触れ合うことができるのは一部のカワウソだけで、お客さんを噛んでしまう「問題児」も多いんです。そうした子たちは狭いゲージに入れられたまま、外に出してはもらえません。

 

中には寄声を発したり、尻尾を掴んだり、同じ場所をぐるぐる回り続けるなどの「常回行動」を起こしたりする子もいます。

そうなると、お客さんには見えないバックヤードに連れていかれて、、そこで“飼い殺し”です」

 

Cさんの店には、行政の動物愛護センターから「カワウソが泳げる水場が必要」との指導が入ったことがあると言う。

「そのときは小さな水場を設けて「交代で泳がせています」とごまかしました。実際は一部のカワウソしか泳がせていませんでしたが」

 

動物愛護団体「PEACE」の東さちこ代表はこう語る。

「カワウソは周囲10kmという広大なテリトリーを動き回るアクティブな野生動物。肉食獣で鋭い牙をもち、凶暴な一面もあります。飼うのは非常に難しい。異常行動を起こしてしまうのは、狭いところに閉じ込められるなど動きを制限されていることが大きな原因です。

 

ストレスで免役力が下がり、病気にもなりやすい。そもそもカワウソは、水辺で家族を中心とした群れで生活する動物です。

仲間と引き離されて狭いゲージに入れられ、すぐに泳げる水場もありません。これでは、精神も体も休んでしまうのが現状でしょう!

 

動物にも愛情も知識もない人物が店を経営

 

別のカワウソカフェで働いていたDさんは「うちの店では、モモンガとハリネズミも飼っていました」と語る。

「マネージャーも社長も、動物に対する知識が全くない。モモンガやハリネズミはよく動く野生動物なんですが、ハムスター用の小さいゲージに入れられています。

 

そこから何度も逃げ出そうとして、足にけがをしているハリネズミもいました。

また、高い木から低い木へと飛び移るモモンガには高さのある環境が必要なのに、「スペースの関係」ということで狭い場所に閉じ込めれられていました」

 

当然、こうした環境では病気になる動物が増えてくる。

「具合の悪くなった子がいて、「病院に連れていきたい」と言うと、マネージャーは「様子を見よう」と拒否してばかり。

 

モモンガは偏食で、同じ餌をやり続けたら、それを食べず、低栄養で下痢になってしまう子もいたのです。

そこで、個人的にえさを買って与えていたところ、社長に「甘やかし」だと叱られました」

 

この店には、Dさんをはじめ、動物に愛情をもって世話をしていたスタッフが多かった。

彼らが「動物の扱いを見直してほしい」と訴えると、なんと社長は“反抗的なスタッフ”全員を突然、解雇してしまった。

 

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